ひねくれてtonight 〜ひねくれサラリーマンによる映画レビューブログ〜

今夜もサラリーマンが詭弁を垂れる、皆さんはそれを読む。It’s win-win!!



かんべえです。
最近働き方改革に力を入れる企業が増えてますね
私の勤め先も元々は終電当たり前のブラック業界でしたが、最近は「早く帰るように」と促されるので従来に比べて残業は減ってきています。
会社によっては20:00でPCの電源が切れて強制退社、なんて所もあるとか

Noと言えない日本人にとっては強制的に帰らせるくらいやらないと定着しないでしょうから、これくらいでちょうどいいのかもしれませんが、やはり
「そんな事言われても仕事が終わらない」
「残業代が減ると生活が苦しくなる」
などの声も相変わらず良く耳にします。

日本人は元々仕事に打ち込む人種で、欧米人のように「労働は苦行だ」とする価値観とは違った心持ちで働いてきました。特に明治維新や高度経済成長など、国の存亡の危機に直面した時の日本人の「働く力」はすさまじかったものと想像してます。先人達には頭が上がりません。

しかし平和で豊かな暮らしを長い間続けてきた現代の日本人にとって労働はいつしか苦しいものへと変わってしまいました。プライベートでは様々な娯楽が増え、「働くよりも遊びたい」という感情が勝ってきています。


しかし、仮に一生遊んで暮らせたら人間は幸せなのでしょうか?
宝くじに当たって仕事をしなくても暮らしていけるようになったとして、楽しい人生を送ることが出来るのでしょうか?
私だけではなく多くの方がこの問には「多分Noだ」と答えるでしょう。


私は人間というのは「達成欲」を持つ生き物だと思っています。
人間ははるか昔から何かを成し遂げることで繁栄し、科学を発展させ、暮らしを豊かにしてきました。
大きなことを成し遂げた人も居れば日々小さな「達成」を積み重ねて生きた人も居たことでしょう。

しかし人類が繁栄し様々なことがシステム化しなければ回らなくなった現代においては「自分で何かを成し遂げている」という実感が持ちにくい仕事であふれています。また、その職種自体は好きでも、社内政治などの厄介な問題が絡んでいるプロジェクトにはやる気が出なかったりということもありますね(そういうプロジェクトは得てして生産性の無い検討をやらされたりということが多い気がします)

そんな中私たちにとって期待が高まるのはやはりAIや自動化の技術革新ですね
堀江貴文氏、落合洋一氏の共著「10年後の仕事図鑑」の中で、面倒な仕事は今後どんどん機械がやってくれるようになり、人間はクリエイティブな仕事のみをすればよい時代になる、といったことが書かれています。

確かにクリエイティブなことをやっているときは仕事は苦痛に感じないし、逆に単純作業で残業しているときほど仕事が捗らない物はないと思います。

今はIT技術の発展を心待ちにしながら「こんなことを機械がやってくれたらいいな」とか、夢を膨らませるばかりですね





かんべえです

百田尚樹 著 「夏の騎士」のレビューです
この小説は
「大人が夏休みに読むべき自分見つめなおしストーリー」です

本作は小学6年生の主人公の一夏の思い出を描いた作品
友達とともに小さな出来事を通して「勇気」を手に入れていく物語です。

表紙+冒頭の6行で完全に引き込まれます。


夏の騎士

勇気それは人生を切り拓く剣だ。
ぼくが勇気を手にしたのは昭和の最後の夏だ。あれから三十一年の歳月が流れた。平成は過ぎ去り令和となり、十二歳の少年は四十三歳の中年になった。
今もどうにか人生の荒波を渡っていけているのは、ほんのわずかに持ち合わせた勇気のおかげかもしれない。

主人公たちは小学生ですが、これは私たち大人に向けられた物語でしょう
この小説に対してあらすじのようなものを説明するのも無粋なのですが、軽く触れつつ私の感想を書いていきますね

主人公(ヒロ)と親友二人は冴えない3人組で、この一夏の出来事が無ければこの先の人生も細々と生きていくことになったかもしれませんが、仲間と一緒に努力することを学び、いろいろな登場人物と関わることで少しずつ成長していったことで、人生を自分の力で切り拓いていくことを覚えたのでした。

物語は
・主人公たち3人組
・壬生紀子
・有村由布子
等のクラスメイトの他
・妖怪ババア
・新聞配達のおじさん
等が良い味を出していて主人公たちの成長に一役買っています。

いくつかの出来事が同時進行で進んでいき、終盤にそれらが順に解決(終息)していく形です

①模試100位以内を目指して勉強
騎士団の「レディ」有村さんの願いで、彼女のために中学受験者用の模試で県内100位以内を目指して勉強をするという主人公たち。
しかしもともと勉強が苦手どころかまともに机に向かうことも出来ない彼らの勉強はなかなか進みません。「3人で勉強する」ことで楽しく取り組めることを発見する、など、大人からしたら当たり前のことも彼らが初めてそれに気づいた時の楽しげな描写は少年時代を思い出させられますね。

②児童失踪(殺害)事件の犯人捜し
もともとこれを目標に騎士団を結成したわけですが、なかなか手掛かりがつかめず難航します。
ヒロは何人か怪しい大人を容疑者としてピックアップしますが、調査の過程でその容疑者たちは見かけによらず皆良い人たちであることに気づいて行きます。少年たちは実際にその人たちと接することで「見た目で勝手に悪人扱いしていたこと」を恥ずかしく思い、少し大人になるのでした。
少年たちはその点素直で、私たち大人も見習わなければならないと感じます。シンプルなメッセージですが、
・見た目で決めつけない
・自分たちの過ちは素直に認めて改める
など、大人が忘れがちなことをストレートに伝えてくれています。


③学芸会での出し物~壬生紀子との恋~
この物語のヒロインは壬生紀子。有村さんではなかったと気づかされるのは物語の中盤です。
彼女はクラスの中でもはみ出し者で、クラスメートから嫌がらせを受けて学芸会の「ヒロイン」役にさせられてしまいます。ヒロは自分が「王子役」に立候補することで咄嗟に彼女を庇います。その時は依然自分を助けてくれた彼女をなんとなく庇っただけでしたが、ヒロが小さな勇気を手に入れたシーンとして、作中では結構好きな場面です。
 王子役とヒロインはダンスシーンがあるため、二人で練習の日々が始まります。これを通して二人の友情は深まり、いつの間にか恋心に発展するというこれまたシンプルな展開です。


①~③は終盤に向かって盛り上がっていくためそれぞれのお話の結末がどうなるのか、気になってどんどん読み進めてしまいますね。
これらの出来事を通して少年ならではの主人公たちの素敵な部分が描かれます

中でも一番グッとくるのは主人公たちの友情ですね
お互い欠点を抱えている友達を決して見下したり見放したりせず、良いところは認めあい、足りないところは補い合う姿から友情というのは損得で選ぶようなものでは無いと改めて気づかされます。最近は何でも「人脈」だとか「プライベートの充実」だとかいって「友達を選ぶ」ことが良いことであるような価値感が蔓延していますが、子供の頃はそんな卑しいことは考えていなかったと思うし、一緒に過ごした時間の長さや濃さが大切であって、相手の能力で測るものではないですよね

また、物語のテーマである「勇気」ですが
ヒロインである壬生紀子は作中最も「勇気」のある人物でしょう
クラスでいじめられても仲間外れにされても、負けない、信念を曲げない真っすぐな心を持っています。見た目やイメージでは彼女の内面は分からず、クラスメートは皆「容姿端麗」な有村さんを慕うわけですが、壬生はそれも見せかけであることに気づいていたし、それに気づかずに彼女の周りに集まるクラスメート達とも群れるつもりはなかったのですね。
③の展開でクラスメートから陰湿な攻撃を受けてもそれに負けずに結果を出すことでクラスメートたちを見返した彼女の姿を見て、ヒロたちは勇気というものを教えてもらったのでした。




少し著者の百田尚樹さんについて触れておくと、彼はこの作品を最後に小説家を引退すると宣言しており、本作にかなり思い入れがあるようで執筆中もツイッターで繰り返し作品について触れています。
中でもヒロインについては「作品史上最高のヒロイン」「私自身も惚れたほどの魅力的なヒロイン」と評しており、読後はその意味がよく理解できます。

ちなみに読んでいて主人公の少年の姿から百田さんを重ねてしまったのは私だけでしょうか?(;^_^A
少年っ気が妙にイメージに合うんですよね


大人になって勇気を忘れてしまった私たちも、この小説を読んで明日から少しの勇気を自分にブレンドし直してみたら、世界も少し違って見えるかもしれませんね

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かんべえです
スパイダーマン~ファーフロムホーム~を観てきました

トム・ホランド主演シリーズの第2弾
アベンジャーズシリーズとストーリーがつながっているため1作目(ホームカミング)との間に
・アベンジャーズ~エンドゲーム~
・アベンジャーズ~インフィニティウォー~
等が挟まっており、ストーリーも連続してます。が、アベンジャーズシリーズを観ていない人でも十分楽しめますね。

上記アベンジャーズ2作により世界中でだいぶと混乱が起きたはずでしたが、その辺りはさらっとナレーション(正確にはTV番組)により上手く片付いており、本作はシンプルなヒーロージレンマ系映画となっています。

本作のピーターは思春期真っ只中でヒーローするよりもヒロインのMJとの恋を成就させることに夢中。研修旅行先でトラブルに巻き込まれることも快く思っておらず他のヒーローに頼んでくださいとか言っちゃったりする「葛藤する碇シンジ君」的な心理状態です。(もっと軽いけどね)

アイアンマン(トニースターク)の存在がストーリー上かなりふんだんに盛り込まれているためアイアンマンのメカニックアクションが好きな方はその続編みたいな感じで楽しく鑑賞できると思います。

個人的にスパイダーマンはトビー・マグワイア主演の初代3部作が傑作だと思っていて、その後の作品はまた別物としてみてます。初代はピーターの葛藤やヒロイン、親友のハリー、敵キャラ勢(グリーンゴブリン、ドクターオクトパス、サンドマンなど)の人間性、心理がとても切なく描かれていてヒューマンドラマとしての要素が濃い作品。その後のマーベルコミックシリーズはアクション要素に振ってると思ってるので初代スパイダーマンに匹敵する作品は自分の中では未だ出てきてないっす。そのうちこの映画についてのレビューはじっくり書きたいですね

現場からは以上です。




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