今日は
アナと雪の女王2
の解説です

1作目に比べて謎解き要素が増え
「大人向け」になったと言われる本作

確かにお子さんが見たらどういうことか分からなかったかな(やらしい意味ではなく)

大人の皆さんも何となくは分かったと思いますが、ちょっとウトウトしたりすると分からなくなりそうな意外と緻密なお話でした。
ポイントを解説していきたいと思います。







1.物語の主題


今作のメインテーマは「なぜエルサにその力が与えられたのか」
前作の描写から言ってもエルサの氷の魔法の力はかなりハイスペックなもので、しかも修行で身に着けたわけでもなく生まれつき備わっていたものでした。

氷の城
↑氷の城を一瞬で建ててしまうほど強力なエルサの魔法



これまではその力におびえ閉じこもるだけだったエルサでしたが
アナとの姉妹愛のお陰で自分の力と向き合うことが出来ました。

その後は平和な日々を送っていましたが、次第に
・自分の力の根源が何なのか
・自分には何か役割があるのではないか


と悩むようになっていました。

そんなある日、エルサはどこからともなく聞こえてきた「歌声」を耳にします。
自分にしか聞こえていないことが分かり、自分の力と関係があることを悟ったエルサ

同時期にアレンデールにも異変が起こり、この謎を解き明かすことが使命である、と
独り幼いころに聞いた「魔法の森」に向かうことを決めました。

もちろん一人で行ってはつまらないので
アナ
オラフ
クリストフ
トニートニーチョッパー
も付いていきます




2.魔法の森の精霊たち



魔法の森には
・風の精霊
・火の精霊
・大地の精霊
・水の精霊
そして魔法界と人間界の橋渡し役となる
・第5の精霊

が居るとのこと


魔法の森に付くと惜しげもなく次々に精霊たちが登場します。
それぞれこんな特徴を持っています

・風の精霊:ゲイル
いたずらな風の精霊は森を訪れた一行を竜巻で包んだり風で体を浮かせたりとめちゃめちゃ積極的に絡んできます。どうやら「過去に森で起きた出来事」をエルサに伝えたかったらしく、
風の魔法とエルサの氷の魔法がぶつかり

「過去の出来事を再現する氷像」
が表れ、気持ちを伝えられたことで、ゲイルもおとなしくなりました。

・火の精霊:ブルーニ
火の精霊ブルー二は小さなサラマンダー(ヒトカゲ)
臆病な性格らしく炎をまき散らして逃げ回るため周りに危険が及んでしまっていました。

炎の力がいまいちコントロールしきれないようで、エルサの氷の魔法により炎を消火して貰えたことでエルサに心を許してくれます。

行く先の分からなくなっていた一行をある場所に案内してくれます。
火の精霊ブルーニ



・大地の精霊:アースジャイアント
体長さ数十メートルはありそうな岩の巨人
他の精霊に比べ力が強くエルサの魔法でも手なづけられません
しかし彼の力は終盤の謎解きに大きくかかわってきます。



・水の精霊:ノック
荘厳な馬の形をした水の精霊、
過去のすべてを知る川「アートハラン」につながる水辺を守っています。

アートハランに向かうエルサの前に立ちはだかりますが、彼女の力を認めたのちはエルサを背に乗せアートハランに送迎してくれました。


物語終盤ではエルサを乗せてアレンデールへ猛ダッシュ
押し寄せる洪水を追い越してしまうほどの俊足でした。

エルサの氷の魔法とは相性が良いらしく、水辺でしか力を発揮できないノックもエルサによって「氷の馬」となることで地上でも活躍できる存在に!

最後にはエルサに従順なアッシー君となっていました。

水の精霊ノック
↑水の精霊ノックvsエルサ


・第5の精霊とは?
魔法界と人間界をつなぐものとされる第5の精霊とはだれなのか
第5の精霊の正体を解き明かし、世界の異変を解決することが物語の目的となっています。

個人的にはオラフが第5の精霊であってほしいと思いながら見ていました。




3.アレンデールと魔法の森の過去

アレンデール国と魔法の森の種族「ノーサルドラ」は互いに友好関係を結ぶべく

アレンデールからは治水事業として「ダム」をプレゼント
ノーサルドラは魔法の森の恵みを分かち合うことを約束


ダムの竣工式の日、両種族は魔法の森で交友を深める予定でしたが(やらしい意味ではなく)、何がきっかけだったのか
争いが始まってしまいました。

争いに腹を立てた森の精霊たちは森の出入り口を霧で封鎖
誰も出入りできないようにしてしまいました。

アナたちの父アグナルは誰かに助けれられ何とか森の外へ
その後アレンデールへ戻り家庭を築いたのでした。





後に明かされますが、この争いの発端はアレンデール側が原因でした。

アナとエルサの祖父(当時のアレンデール王)はノーサルドラ族を意のままに操り森の精霊の恩恵を受けたかった
そのためにダムを造り恩を売りたかったのですが、
ノーサルドラはダムのお陰で森の生態系に影響があることなどを懸念
要するに出来た後でゴニョゴニョ言い出してあまり感謝していない様子

アレンデール王はこれに腹を立て、ノーサルドラの族長に切りかかりました。

アナ雪の物語はこの時から始まったのでした。



4.アナとエルサの両親の過去

両親

アナとエルサの両親は前作では水難事故で命を落とした、となっていました。
二人にはどんな過去があったのでしょうか

父アグアルはノーサルドラとアレンデールの争いの最中から誰かに助け出されましたが、この時彼を助けたのはノーサルドラ族の一人であるイデュナ、アナとエルサの母でした。
(風の精霊ゲイルの氷のアートによって明かされます)




イデュナは敵であるアグナルを助け出し、二人はそのままゴールイン
アレンデール王位を継ぎアナとエルサが生まれてきたというわけでした。


また、両親が水難事故で無くなった経緯についても今作で明かされました

エルサが幼いころ、この力の秘密が分からず家族は悩んでいました。
ノーサルドラ族である母イデュナは全ての過去を知る川「アートハラン」に行けばその謎が解けると提案

夫婦二人でアートハランに向かいましたが、アートハランが受け入れてくれるのは力を持つエルサだけだったらしく、水難事故により船は沈没
二人は命を落としてしまったのでした。

魔法の森の奥地で難破船を見つけたエルサとアナ+ピエール瀧は船内の記録でこの事実を知ります。


前作では「両親の死」はエルサが心を閉ざす要因となった、くらいの描かれ方でしたが、
今作でその死についてより深い経緯が描かれ、全ての伏線が繋がっていくような面白さがありますね

5.エルサの力の秘密

アートハランにたどり着いたエルサは過去にアレンデールとノーサルドラに起きた事実を知ります。
「水の記憶」を見るために魔法の力で氷像を作る
という手法を身に着け多用するエルサ

アートハランでもこの方法で過去の秘密を知ることが出来ました。

自分たちの祖父の過ちにより精霊の怒りを買ってしまったことを知ったエルサは
ショックのあまりなのか、力が弱まったためなのか、自身の魔法により「氷漬け」になってしまいます。

この時エルサの死?により彼女の力で生み出されたオラフも雪に戻ってしまいます。

元々エルサの力はアレンデールとノーサルドラの間に起きた争いを解決する役割として、魔法の森の精霊たちにより与えられたものでした。

敵であるアグナルを助けたイデュナにその可能性を見た精霊たちは彼女の子供であるエルサにその力を授けたという経緯

そしてその争いを解決するためには森の精霊の力と人間が協力することが不可欠であり、その橋渡し役として「第5の精霊」にエルサが選ばれたのでした。

こうしてみると、他の精霊たちもエルサに懐いたり従ったりしていますし、精霊たちの中心的存在であると言われれば納得です。

エルサの魔法が超ハイスペックである理由も同様に納得ですね

6.すべてを元に戻すためには?

アートハランに行き過去を知ったエルサは力を失い氷漬けに
一方でオラフを失い一人になってしまったアナは途方に暮れてしまいます。

しかしエルサは最後の力を振り絞って過去の秘密をアナに伝えました。
エルサと同様にアナもショックを受けますが、やっぱりアナは負けん気の強い子なので

「全てを解決するためには発端となったダムを壊し、森を元に戻すしかない」
と決断

ダムを壊せば下流にあるアレンデール国も洪水に見舞われ大きな被害を受けてしまいますが、
元々は自分たちの祖父が起こしてしまったこと、やるしかない。(この決断はいわば修羅の道であり、ディズニー映画らしからぬ複雑な決断ですよね)

大地の精霊の力でダムを壊すべく彼らを挑発

クリストフとトニートニーチョッパーの脚力を借りながら大地の精霊を導きダムを壊させることに成功します。


この時、ダムが壊れたことによりエルサの氷漬けが解けます
エルサは起床するや否や水の精霊に跨りアレンデールにダッシュ、氷の壁を築きアレンデールを洪水から守りました。(足速過ぎなのと寝起きの判断力の速さ)


霧の中でずっと争っていたアレンデール兵士とノーサルドラ達も霧から解放され外へ
長年の因縁が張らされたのでした
トニートニーチョッパーの脚力
↑トニートニーチョッパーの脚力

7.エピローグ

無事、森の霧は晴れ、エルサの氷漬けも解け、アレンデールを洪水から守ることも出来ました。

「水には記憶がある」キリッ!
の設定により元の雪からオラフも再生成することが出来ました(よかった)


自身は森の精霊であることを知ったエルサはある決断をしました。
それは妹であるアナに王位を譲り自身は森を守ること
でした

アナはアレンデールに戻りクリストフやオラフと一緒に王国を守っていく
エルサは精霊たちと一緒に森で野生生活をする

そんなエンディング

なんとも大人っぽい、ノスタルジックな終わり方でしたね
個人的には1作目より好きかもしれません。