今日は映画「JOKER」の紹介です。






概要

『ザ・マスター』『ビューティフル・デイ』などのホアキン・フェニックスが、DCコミックスの悪役ジョーカーを演じたドラマ。大道芸人だった男が、さまざまな要因から巨悪に変貌する。『ハングオーバー』シリーズなどのトッド・フィリップスがメガホンを取り、オスカー俳優ロバート・デ・ニーロらが共演。『ザ・ファイター』などのスコット・シルヴァーがフィリップス監督と共に脚本を担当した。
(yahoo映画より引用)

あらすじ

孤独で心の優しいアーサー(ホアキン・フェニックス)は、母の「どんなときも笑顔で人々を楽しませなさい」という言葉を心に刻みコメディアンを目指す。ピエロのメイクをして大道芸を披露しながら母を助ける彼は、同じアパートの住人ソフィーにひそかに思いを寄せていた。そして、笑いのある人生は素晴らしいと信じ、底辺からの脱出を試みる。
(yahoo映画より引用)

悪のカリスマ JOKERの誕生エピソード

JOKERと言えばアメコミ史上最も人気のある悪役とも言われバットマンシリーズ「ダークナイト」ではヒースレジャーがサイコパスなJOKERを完璧に演じ話題となりました。 そんなJOKERを主役に描く時点でハードルは爆上げ状態なわけですが、この映画、公開前から絶賛の嵐、公開後もtwitter上では高評価がとめどなく流れている、JOKERのハードルに負けない作品となっているのは既に間違いないでしょう 主人公アーサーは母親の介護をしながらコメディアンを目指して雇われピエロとしてまじめに働く心優しき人間でした。 そんな彼が悪のカリスマになるまでの過程を描いているこの映画、今までにないジャンルで表現しきれるかわかりませんが、レビューを書いていきます。

社会の貧困、迫害、心の貧しさから狂気は生まれる

アーサーは面白いことが無くても「突然笑いだしてしまう」障害を持っており、これが原因で人から気味悪がられながら生活をしています。それゆえか良い仕事にも就くことができず、イベントピエロとして働きながら母親の介護をする、貧困生活を送っていました。

そんな不遇な環境でありながらも、自身の夢であるコメディアンになるためにジョークのネタを書き溜めながら母親と仲良く慎ましく暮らしていたアーサーでしたが、ちょっとした歪みから少しずつ彼の生活が崩れていきます。

ゴッサムの街は治安の悪化に喘いでおりアーサーのような弱者は虐げられ、貧しい人同士でもいざこざが絶えない状態

アーサーもピエロの仕事中に不良に絡まれたり、理不尽な理由でバイトを解雇されたりと少しずつ悪いことが重なっていきます。

さらに母親がいつも送っている手紙の内容が気になりつい盗み見てしまったとき、自身の生い立ちについて知ったことで彼のアイデンティティに亀裂が入り、人格崩壊のきっかけとなってしまいます。

アーサーは社会に虐げられ、JOKERにさせられてしまったのか、
それとも、もともと内に秘めていたJOKERが目覚めたのか


ぜひ映画を見て、その真相に触れてください

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アーサーは善人なのか、内に闇を秘めていたのか

アーサーは地下鉄で酔っ払いに絡まれた時、いつもならば殴られても泣き寝入りするだけでしたが、その日は持っていた銃を思わず使ってしまいました。

勢いで打ってしまった、というにはあまりに狂気的で、逃げる相手を追いかけてまで3人とも撃ち殺しています。(しかも電車を降りる降りないの駆け引きまでしています)

当初は不遇なアーサーをJOKERに変えてしまったのは「社会」であるというように受け取っていましたが、こう考えるとアーサーは元々狂気殺人鬼の要素を内に秘めており

銃を手にしたことにより遂にそれが目覚めてしまった

と受け取る方が自然なようにも思えてきます。


これまで社会から虐げられ誰からもまともに認識されていなかったアーサーでしたが、
人を殺したことによって自身の行いが社会から注目され、
承認欲求が満たされたことで日々の生活を前向きに送れるようになっていきます。


気になっていた隣人とも仲良くなることが出来、コメディアンとしてステージにも立つことが出来ました。
また、母親の手紙を盗み見た際に自信の父親がウェイン氏(ゴッサムシティの有力者でバットマンの父親)であることを知り、自身の生い立ちへの希望も抱くことが出来ました。

殺人を機に生活が充実していくという展開に不気味さを感じながら鑑賞していると、
それらが彼の妄想によるものであることが後に明らかになります。


ガールフレンドと打ち解けていたのはアーサーの妄想であり、
ステージで笑いを取っていたのもかれの勘違い、あこがれのマレーの番組で自身の芸の「ウケなさ」を弄られ、アーサーは傷つきます。

さらにウェイン氏が父親だというのは母親の妄想で、
実際には自身が棄児である上に、幼少期に義父の虐待により精神を病んでしまったことが明らかになります。



充実したかに見えていたことが全て勘違いであることを認識した時、アーサーに残されたのは
人を殺した」という事実と
上流階級を殺したことで社会から認められた
ということだけでした。


遂に彼は自身を虐げた人たちを(母親も含め)順に殺害し、マレーの番組でカメラの前で人殺しをすることでゴッサムの街の悪のヒーローとなるのでした。

彼が本当は善人か、元から狂人なのか、どちらなのか分からない様子がとても不気味で、(映画の中の人々もそう感じているでしょう)

ホアキン・フェニックスの演技とドットフィリップス監督の演出にただただ恐ろしい気持ちにさせられました。

これほど鳥肌の立った映画は今までなかったですね

バットマンシリーズの「JOKER」というよりは
一人の人間の映画として描かれた感じで、これまでのJOKERをある意味では完全に超えており、
「新たなJOKER像」
を作り上げたといってよいでしょうね















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