数々の映画作品を輩出し今や「三谷喜劇」というジャンルを作り出した三谷幸喜監督
今日はそんな三谷幸喜作品の魅力を解説していきます。
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記憶にございません!



2019年公開
記憶を無くした総理大臣が自分を見つめなおしながら再スタートを果たすハートウォーミングコメディ
中井貴一氏を主演に草刈正雄、石田ゆり子、ディーンフジオカ、佐藤浩市などが脇を固める。

主人公 黒田啓介総理大臣は絵に描いたような低好感度の政治家。目下のものには高圧的で、汚職政治も何のその。マスコミの取材にもぶっきらぼうな受け答えをしていたため、ある日国民から石を投げつけられ頭を強打、政治家になってからの記憶を失ってしまいます。

記憶を失っただけのはずが性格まで物腰柔らかな優しいおじさんに変わってしまい、初めは彼の部下である総理秘書官たちは彼の変化に戸惑いますが、記憶を失ったことで
しがらみを持たない総理大臣
となった彼の目指すクリーンな政治に手を貸してくれるようになります。

中井貴一氏の
「物腰柔らかなおじさん」
と時折見せる
「決断力ある総理大臣」
の切り替えに思わずニヤリとしてしまう作品です。

総理大臣として政治を正していくお話しだけでなく

・悪役である鶴丸官房長官(草刈正雄)をたおす勧善懲悪コメディ
・石田ゆり子ら、家族との関係を取り戻していく家族愛ドラマ

などの要素もふんだんに盛り込み、単なる政治コメディにとどまらない、多くの方が楽しめるお話となっています。




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素敵な金縛り


2010年公開
ダメダメ弁護士エミ(深津絵里)のもとに一風変わった仕事が舞い込む。
ある容疑を掛けられた依頼人の男性のアリバイを証明するため、彼に「金縛りを掛けた幽霊」を探し裁判で証言をしてもらうことに

幽霊役は西田敏行さん、戦国時代に不遇の死を遂げた武将「更科六兵衛」の幽霊を演じています。

幽霊である六兵衛さんの姿は一部の人にしか見えず、声も聞こえないため、裁判でいかに彼の存在を証明を認めてもらうか、彼の証言を伝えるか、深津絵里さんが四苦八苦し、周囲が戸惑う姿がコメディタッチに描かれています。

物語終盤ではそこからさらにストーリーが展開
意外な人物にも実は六兵衛さんの姿が見えていたことや、霊界からエージェントが派遣され六兵衛さんを連れ戻そうとしたりと、事件の真相が意外な方向に明かされていく展開に目が離せません。

深津絵里さんの上司役である阿部寛が突然他界して幽霊になるなど、霊界と人間界の境界が軽々しく描かれている点がとても面白い作品です。
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清須会議



2013年公開
織田信長が本能寺の変で死去した後、織田家の覇権を誰が握るか
歴史の分かれ道である「清須会議」を描いた作品

「人たらしで策士である羽柴秀吉(大泉洋)」 と 「猪突猛進 義の猛将 柴田勝家(役所広司)」
の会議室内での戦いです。

言葉巧みに人を操っていく羽柴秀吉を大泉洋さんが痛快に演じてくれる一方、
柴田勝家が「何も考えていない、周囲から呆れられるおじさん」として描かれる本作で、役所広司さんの「ダメなおじさん演技」が光っています。

本作は多くの歴史上の人物が登場するため、それぞれの人物本来のイメージを損なわないギリギリのラインで面白い人たちとして描く三谷幸喜監督の辣腕が振るわれた作品でした。

後に大河ドラマ「真田丸」につながる三谷時代劇の始まりともいえる一作
真田丸と併せてみるとより魅力が伝わることでしょう


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マジックアワー



2008年公開
暗黒界のボスの愛人に手を出した男が、命を助けてもらう代償に伝説の殺し屋「デラ富樫」を探し出すコメディー・ドラマ。
結局伝説の殺し屋は見つからず、「売れない役者に殺し屋を演じさせる」という奇策に出る。

売れない役者は佐藤浩市さんが演じていますが、ベテラン俳優の佐藤浩市さんが「演技が下手な人を演じる」という点が新しく、視聴者にも「演技下手だな~」と分かるようにしっかりと描かれています。

舞台は架空の港町、最も美しいシーンが撮れる時間帯である「マジックアワー」の情景がノスタルジックで「こういう街に住んでみたい」と思わされます。

無類の映画好きである三谷監督は本作に多くの名作映画のオマージュを盛り込んでおり、映画好きな方にはより一層楽しめる作品となっています。






有頂天ホテル

2005年公開
大晦日の高級ホテルで繰り広げられる奇跡のドラマを描いたオムニバス形式映画
ホテルの従業員や宿泊客が続けざまに問題を引き起こし、副支配人である新堂(役所広司)がそれらを解決していき年越しカウントダウンパーティを成功に導くお話。

登場人物それぞれが抱えるトラブルがクライマックスに向かって一つに結びついていく「伏線回収」の展開が痛快で、見終わった後は何か一つのパズルを解き終えたかのような達成感のある作品です。

三谷監督の「構成力」が光った一作でした。

ギャラクシー街道

2015年公開
宇宙空間を舞台に、木星のそばに浮かぶ人工居住区「うず潮」と地球を結ぶスペース幹線道路「ギャラクシー街道」の脇に立つ、こぢんまりとした飲食店に集まる異星人たちが織り成す物語を描く

主人公夫婦ノアとノエを香取慎吾さん、綾瀬はるかさんが演じました。
SFコメディというありそうでなかったジャンルをしっかり描き切っており、それぞれの異星人が持つ変わった特徴がドタバタを生み出して行く様子がとても面白い映画です。

演出としてはまるで一昔前のギャグアニメの様で、登場人物もみな愛らしく、異星人同士がお互いに認め合っていく様子がハートウォーミングで気持ちの良い観賞後感が得られます。

一言で表現するのならば、「宇宙を舞台にしたホームドラマ」といった感じです
これまでの痛快喜劇から少しシフトチェンジして、スローペースな作品となっており、後の「記憶にございません!」の雰囲気もこの映画から始まったと言っても良いかもしれませんね


まとめ

いかがでしたでしょうか?
三谷幸喜監督の作品には今後も期待が高まりますね



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