今日からアニメ「四畳半神話体系」のレビューを書いていこう。
このアニメはなかなかどうしてクセが強い
何度見ても飽きないし、最終話まで見終わると
「よし、おれも頑張ろう!」と色んな事に前向きに取り組めるようになるのである。
自分のやる気が下がっている時に見返すことを習慣化すれば毎日がバラ色のキャンパスライフになること請け合いだ
このアニメの面白さを忘れないためにも書き綴っておきたいのである
では始めよう
八面六臂のアニメレビューを!
第1話はまずこの世界観に慣れることからか
いきなり樋口師匠と主人公「私」が猫ラーメンで出会い、ヒロインの明石さんや物語のキーマン小津の名前も登場する。
樋口は初対面の「私」に対して「自分は縁結びの神である」と名乗り、
君か小津君、どちらかを明石さんと結びつけるつもりだ、どちらにする?
と問いかける。
まず主人公は樋口のこの話を何の疑いもなく信じるのだが、この時点ではこのアニメの世界観が分からないので
「神様とかがちょくちょく出てくるそういう世界か~」
くらいに思ってこちらも受け入れてしまう。
「私」は奥手であるがゆえに頭の中で御託を並べてその話を辞退する方向に自分の思考を持っていこうとするが、
もう一人の候補とされる小津とだけは絶対にくっつかせてはならないと考える
何故なら彼のキャンパスライフが荒んでいったのは小津のせいだからである
バラ色のキャンパスライフを夢見てテニスサークルキューピッドに入部したものの、
周りのテニスサークルの面々のような社交性には乏しく、またテニスも初心者の彼はサークルになじめずにいた。
そこに現れたのが小津である。
ぬらりひょんのような風体のその男はおよそまともな人間には見えなかったが、サークルで浮いていた私はそんな男と意気投合してしまったのであった。
サークル内恋愛が盛んなテニスサークルキューピッドにおいて小津と私は協力してあらゆる恋路を邪魔するキューピッドとなっていく。
そんな人の不幸を演出するような不毛な大学生活を送ってしまったのは小津のせい
明石さんをそんな小津とくっつけるわけにはいかない
ちなみに明石さんとはだれか
「私」の大学の一個下の後輩であるが、
彼女と私は下鴨神社の古本市のアルバイトで出会っていた。
明石さんは中身のない会話が嫌いなのか、「休みの日何してるの?」と他のバイト男に聞かれても
「なぜ答えなければならないのですか」
とつっけんどんに返すような女性である。
「私」はそんな明石さんに「明石さん、そのまま自分の道を突き進め」と心の中でエールを送った。
そんな明石さんと休憩中二人で話す機会があった。
彼女は私の勧める猫ラーメンに「一度食べてみたいものです」と興味を示してくれ、私に対しては何故か敵がい心をあまり持っていないようである。
彼女は蛾が苦手で、突然現れた蛾にびっくりして「ぎょえぇぇーーっ!」と普段からは想像できない悲鳴を上げて倒れる
お気に入りの「もちぐマンのストラップ」を握りしめて気持ちを落ち着かせるといった女の子らしい一面も持っていたことがわかり二人は割と親しくなったようであった。
もちぐマンを一匹無くしてしまったという明石さんに対し
「なあに、地球は丸いのだ、いつかまた会える。何なら私が探してあげても良い」
と柄にもなく頼れる言葉を自然にかけていた「私」
やっぱりまんざらでも無いのか
明石さんは自分という人間に理解を示してくれる貴重な女性ではあるが、自分は明石さんに恋愛感情を抱いているわけではない。
人恋しさにそんな話に飛びついて良いものか
しかし小津とくっつくことだけはダメだ
意を決して樋口のもとに向かい、
「小津はダメです。私にしてください」と懇願
樋口はそんな私に対して
「五山に訪れる明石さんを逢引に誘いなさい」と促す。
まさかそんな正攻法で行かなければならないとは思わず、明石さんとすれ違っても挨拶を交わすことしかできなかった私
私にしてはよくやった。今日はここまでだ
そこになぜか女装をした小津が現れる
「今日はここまでとか思ってるんじゃないでしょうなあ?神の言葉に逆らわず、とっとと恋路を走りやがれ!あんたが神に逆らうのならここから飛び降りてやる」
どうやら縁結びの神も小津の回し者であることに気づくが、その直後、小津は怒りに狂った群衆に突き落とされてしまう。
小津の仲間とバレた私も橋から突き落とされる。
テニスサークルキューピッドに入部して小津と出会ってしまったことが運命の分かれ道であった。
出来ることなら入学当初に戻りたい
ここで時計台の針が巻き戻り、第1話は終了である
この物語はこんな感じで一話ごとに違った大学生活を送る主人公のパラレルなお話を楽しむものだ。
しかし彼の大学生活には必ず小津と明石さんが関わってくる点が面白い。
小津と私は第1話でこんなやりとりをしている。
「どうせあなたはどんな道を選んだって今みたいな有様になっちまうんだ。
いずれにせよ私はあなたに出会って全力であなたをダメにします」
「どうしてそこまで私に構うのだ?」
「私なりの愛です(ニヤリ)」
最終話まで見た人ならこの言葉の意味が分かることだろう。
小津は私のことを本当の友達だと思っているし、「私」が自分らしいキャンパスライフを送れるよう、いつも一緒にいてくれたのであった。
そして彼が明石さんと結ばれるよう、彼なりにあらゆる手を尽くしてくれる
そんな目線で見てみると、小津が何ともいいやつに見えてくる。
だから四畳半神話体系は何度でも楽しめるアニメなのである。
キーファクターである
・もちぐマン
・蛾
・占いババ
は全てのエピソードに登場し、
そしてなぜかいつも「猫ラーメン」に明石さんを連れていく約束をする
私は2話以降あらゆるサークル活動やアルバイトに取り組み様々なキャンパスライフを送ることになるがそれらはことごとく思うようにいかない
しかし本当に彼女と結ばれるためには自分を着飾る必要はなく、ただ彼女を猫ラーメンに誘う、その約束を果たすだけで良いのである。
これに気づくのにどれだけかかったことか
しかし現実もそんなものかもしれない
「あの時こうしていればもっと楽しい人生が歩めたかも」
なんて皆が思うことだが、実際のところは無理して背伸びをしたって結果は変わらない
過去をうらやみ自分らしくないことをするよりも
今
目の前にある
好機を掴むこと
が幸せへの一歩なのである
小津はそのことが分かっていたからどの世界でも「私」を全力でダメに(私らしい姿に)したうえで、いつも明石さんと結びつけようとしてくれていたのだ
1話の感想なのに全話の感想みたいになってしまった。
このアニメはなかなかどうしてクセが強い
何度見ても飽きないし、最終話まで見終わると
「よし、おれも頑張ろう!」と色んな事に前向きに取り組めるようになるのである。
自分のやる気が下がっている時に見返すことを習慣化すれば毎日がバラ色のキャンパスライフになること請け合いだ
このアニメの面白さを忘れないためにも書き綴っておきたいのである
では始めよう
八面六臂のアニメレビューを!
1.猫ラーメンにて縁結びの神と遭遇
このアニメは主人公の一人称トークで流れるように進んでいく第1話はまずこの世界観に慣れることからか
いきなり樋口師匠と主人公「私」が猫ラーメンで出会い、ヒロインの明石さんや物語のキーマン小津の名前も登場する。
樋口は初対面の「私」に対して「自分は縁結びの神である」と名乗り、
君か小津君、どちらかを明石さんと結びつけるつもりだ、どちらにする?
と問いかける。
まず主人公は樋口のこの話を何の疑いもなく信じるのだが、この時点ではこのアニメの世界観が分からないので
「神様とかがちょくちょく出てくるそういう世界か~」
くらいに思ってこちらも受け入れてしまう。
「私」は奥手であるがゆえに頭の中で御託を並べてその話を辞退する方向に自分の思考を持っていこうとするが、
もう一人の候補とされる小津とだけは絶対にくっつかせてはならないと考える
何故なら彼のキャンパスライフが荒んでいったのは小津のせいだからである
バラ色のキャンパスライフを夢見てテニスサークルキューピッドに入部したものの、
周りのテニスサークルの面々のような社交性には乏しく、またテニスも初心者の彼はサークルになじめずにいた。
そこに現れたのが小津である。
ぬらりひょんのような風体のその男はおよそまともな人間には見えなかったが、サークルで浮いていた私はそんな男と意気投合してしまったのであった。
サークル内恋愛が盛んなテニスサークルキューピッドにおいて小津と私は協力してあらゆる恋路を邪魔するキューピッドとなっていく。
そんな人の不幸を演出するような不毛な大学生活を送ってしまったのは小津のせい
明石さんをそんな小津とくっつけるわけにはいかない
ちなみに明石さんとはだれか
「私」の大学の一個下の後輩であるが、
彼女と私は下鴨神社の古本市のアルバイトで出会っていた。
明石さんは中身のない会話が嫌いなのか、「休みの日何してるの?」と他のバイト男に聞かれても
「なぜ答えなければならないのですか」
とつっけんどんに返すような女性である。
「私」はそんな明石さんに「明石さん、そのまま自分の道を突き進め」と心の中でエールを送った。
そんな明石さんと休憩中二人で話す機会があった。
彼女は私の勧める猫ラーメンに「一度食べてみたいものです」と興味を示してくれ、私に対しては何故か敵がい心をあまり持っていないようである。
彼女は蛾が苦手で、突然現れた蛾にびっくりして「ぎょえぇぇーーっ!」と普段からは想像できない悲鳴を上げて倒れる
お気に入りの「もちぐマンのストラップ」を握りしめて気持ちを落ち着かせるといった女の子らしい一面も持っていたことがわかり二人は割と親しくなったようであった。
もちぐマンを一匹無くしてしまったという明石さんに対し
「なあに、地球は丸いのだ、いつかまた会える。何なら私が探してあげても良い」
と柄にもなく頼れる言葉を自然にかけていた「私」
やっぱりまんざらでも無いのか
明石さんは自分という人間に理解を示してくれる貴重な女性ではあるが、自分は明石さんに恋愛感情を抱いているわけではない。
人恋しさにそんな話に飛びついて良いものか
しかし小津とくっつくことだけはダメだ
意を決して樋口のもとに向かい、
「小津はダメです。私にしてください」と懇願
樋口はそんな私に対して
「五山に訪れる明石さんを逢引に誘いなさい」と促す。
まさかそんな正攻法で行かなければならないとは思わず、明石さんとすれ違っても挨拶を交わすことしかできなかった私
私にしてはよくやった。今日はここまでだ
そこになぜか女装をした小津が現れる
「今日はここまでとか思ってるんじゃないでしょうなあ?神の言葉に逆らわず、とっとと恋路を走りやがれ!あんたが神に逆らうのならここから飛び降りてやる」
どうやら縁結びの神も小津の回し者であることに気づくが、その直後、小津は怒りに狂った群衆に突き落とされてしまう。
小津の仲間とバレた私も橋から突き落とされる。
テニスサークルキューピッドに入部して小津と出会ってしまったことが運命の分かれ道であった。
出来ることなら入学当初に戻りたい
ここで時計台の針が巻き戻り、第1話は終了である
2.全話観賞後に考察する第1話の意味
この物語はこんな感じで一話ごとに違った大学生活を送る主人公のパラレルなお話を楽しむものだ。
しかし彼の大学生活には必ず小津と明石さんが関わってくる点が面白い。
小津と私は第1話でこんなやりとりをしている。
「どうせあなたはどんな道を選んだって今みたいな有様になっちまうんだ。
いずれにせよ私はあなたに出会って全力であなたをダメにします」
「どうしてそこまで私に構うのだ?」
「私なりの愛です(ニヤリ)」
最終話まで見た人ならこの言葉の意味が分かることだろう。
小津は私のことを本当の友達だと思っているし、「私」が自分らしいキャンパスライフを送れるよう、いつも一緒にいてくれたのであった。
そして彼が明石さんと結ばれるよう、彼なりにあらゆる手を尽くしてくれる
そんな目線で見てみると、小津が何ともいいやつに見えてくる。
だから四畳半神話体系は何度でも楽しめるアニメなのである。
3.明石さんとの恋路は
私と明石さんは第1話の時点で結構いい雰囲気であるが、二人の関係は遅々として進まないキーファクターである
・もちぐマン
・蛾
・占いババ
は全てのエピソードに登場し、
そしてなぜかいつも「猫ラーメン」に明石さんを連れていく約束をする
私は2話以降あらゆるサークル活動やアルバイトに取り組み様々なキャンパスライフを送ることになるがそれらはことごとく思うようにいかない
しかし本当に彼女と結ばれるためには自分を着飾る必要はなく、ただ彼女を猫ラーメンに誘う、その約束を果たすだけで良いのである。
これに気づくのにどれだけかかったことか
しかし現実もそんなものかもしれない
「あの時こうしていればもっと楽しい人生が歩めたかも」
なんて皆が思うことだが、実際のところは無理して背伸びをしたって結果は変わらない
過去をうらやみ自分らしくないことをするよりも
今
目の前にある
好機を掴むこと
が幸せへの一歩なのである
小津はそのことが分かっていたからどの世界でも「私」を全力でダメに(私らしい姿に)したうえで、いつも明石さんと結びつけようとしてくれていたのだ
1話の感想なのに全話の感想みたいになってしまった。
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