ひねくれてtonight 〜ひねくれサラリーマンによる映画レビューブログ〜

今夜もサラリーマンが詭弁を垂れる、皆さんはそれを読む。It’s win-win!!

サラリーマンにオススメ映画


映画「アルキメデスの大戦」のあらすじと感想です
ネタバレ御免です。観賞前の方はご注意ください


 



1.概要



「週刊ヤングマガジン」連載の三田紀房のコミックを原作にした歴史ドラマ。1930年代の日本を舞台に、戦艦大和の建造計画を食い止めようとする数学者を描く。監督・脚本・VFXを担当するのは、『ALWAYS』シリーズや『永遠の0』などの山崎貴。主演は『共喰い』や『あゝ、荒野』シリーズなどの菅田将暉。軍部の陰謀に数学で挑む主人公の戦いが展開する。(yahoo映画より引用)

2.あらすじ



昭和8年(1933年)、第2次世界大戦開戦前の日本。日本帝国海軍の上層部は世界に威厳を示すための超大型戦艦大和の建造に意欲を見せるが、海軍少将の山本五十六は今後の海戦には航空母艦の方が必要だと主張する。進言を無視する軍上層部の動きに危険を感じた山本は、天才数学者・櫂直(菅田将暉)を軍に招き入れる。その狙いは、彼の卓越した数学的能力をもって大和建造にかかる高額の費用を試算し、計画の裏でうごめく軍部の陰謀を暴くことだった。(yahoo映画より引用)

3.空母建造を目指す山本五十六、巨大戦艦建造を目論む造船技士・平山

満州事変を経て満州国を建国し、中国への進出を図った日本は、同じく中国での覇権を争う欧米列強との対立が深まり世界で孤立化をし始めていた。

帝国海軍ではいずれ必ず訪れるであろう戦争に向けて、新たな艦船の建造をめぐる会議が行われていた。
造船中将である平山らは「世界最大級の巨大戦艦」の建造を立案していた。

日露戦争での日本海海戦勝利以後、日本の海軍では「より大きな射程距離を持つ大砲を装備した、巨大な戦艦こそが海軍の王道である」という所謂「大艦巨砲主義」が幅を利かせており、過去最大級の戦艦を造ることは戦力のみならず、兵や国民の士気、期待も高まり、戦争の際の活力となると考えられていた。

一方、海軍少将・山本五十六(舘ひろし)は「これからの戦争は航空機戦闘が重要になる」と予見し、航空母艦(空母)を建造する「藤岡案」を支持。
また、山本は巨大戦艦を造り国民の対戦感情を煽ることは危険だと考えていた。

歴史を見ればこの時の山本の考えは先見の明があったと言えるわけだが、航空機戦闘の実績も乏しいこの時代ではこの考えは受け入れられにくく、また戦艦建造に対しては様々な既得権益や汚職が絡んでいたことから、保守的な形式である「巨大戦艦建造」の平山案に結論が進みつつあった。


山本らは平山案を覆すため、巨大戦艦の建造費見積もりに着目した。
サイズ、装備、造船ドックの増築費なども考えると空母(藤岡案)に比べて安い金額を提示していることは明らかに不自然であり、虚偽の数字であると考えたのである。

しかし、戦艦の正規の建造費を算出するには時間も情報も足りず、造船技士である藤岡にも困難であった
そんな折に彼らが出会ったのが天才数学者・櫂直(菅田将暉)
海軍と財閥の汚職に意見をしたことが原因で大学を退学させられ、料亭で芸者を相手にヤケ酒を食らっているところであったが、海軍少将である山本にも物怖じせず数学で口論をする櫂

料亭でのわずか5分足らずのやり取りでも彼の数学能力が人並み外れていることが垣間見え、山本は彼を主計局少佐として海軍省に入省させ、平山案の見積もり不正を暴く任務を依頼するのであった。

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↑美しいものを見ると測らずにはいられない櫂直

4.大和の設計図を起す櫂、エンジニアとしての才能

海軍省に到着し早速見積もりに取り掛かろうとする櫂だったが、肝心の大和の仕様に関する情報がほとんどゼロであることを知る。
会議で出された情報は軍事機密であることから、直接関与していない櫂らには開示できないと言うのである。

そこでまずは本物の軍艦をこの目で見て、感覚をつかむことから始めようと、部下の田中少尉とともに横須賀に赴き、停泊中の戦艦・長門へ見学に行くことに

乗艦時、櫂は「戦艦というのは美しいものだなあ、人間はかくも美しいものを作り出せるものなのか」と漏らす
彼はこの仕事を受けることを渋ってはいたものの、徐々に戦艦に魅せられていく

長門の艦長は山本の旧友であることから艦に招き入れてもらうことが出来、さらに櫂は艦長の目を盗んで長門の図面を盗み見、描き写すことに成功

翌日、櫂はお気に入りのメジャーで長門の寸法を測り始めた

櫂「美しいものを見ると測りたくなるのは人間の本能だ。君はこの戦艦を測りたいとは思わないのか?」
田中「はい、まったく」
櫂「変わってるな!人として何かが欠けているのではないか」

多分田中少尉に何かが欠けているわけではない。
櫂が何かよくわからないものを持っているだけだろう

彼の言葉で少ししっくり来るものがある
なんでも自分で測ってみないと気が済まないのだ。こうして自分の手で測ることでその感覚をつかむことが出来る

これは明らかにモノづくりをする「エンジニア」の考え方だ
数学者であると同時に作り手としての才能も垣間見える

一日かけて計測をした櫂
そんな櫂のひたむきな姿に、当初は非協力的だった田中少尉も密かに計測に協力してくれていた
櫂と田中少尉が打ち解けていく様子はどこかハートウォーミングである

海軍省に戻り、次に櫂が取り組んだのは長門の図面を自分の手で起こすこと
そしてその感覚を元に大和を図面化することであった

櫂はなんと一晩で長門の図面を描き上げた
造船に関する書物を短時間の独学で概修したという

もう数学の天才とかじゃなくて造船設計の天才である

この所業によって完全に櫂のカリスマ性に魅せられた田中少尉はこの後櫂以上にひたむきに協力してくれるようになる
田中少尉は忠実なワンちゃんのようでとても一生懸命で愛すべきキャラクターである。

そして、長門の図面をもとにいよいよ大和の設計を行う櫂

「ついに敵が姿を現したぞ」

描き上げた櫂はそう漏らした

その言葉に、大和の巨大さ、想像もつかない創造物であることが窺える

かくして櫂と田中は大和の建造費を見積もるためのベースとなる情報をゼロから築いたのであった。
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↑エンジニアとしての才能を開花させる櫂

5.協力者を求め大阪へ、天才数学者のチカラを発揮

さて、見積もりをするには図面をもとに各工程にどれくらいの材料費、作業日数、人件費などがかかるのか、それらを示す「価格表」が必要であった。

しかしまたもそれらは軍事機密、内部から入手することは不可能であった。
協力者を民間の下請け企業に求め、各社と交渉にあたる櫂と田中

平山造船中将の協力者である嶋田の圧力がかかり、協力してくれるものは現れなかった。

そんな中、櫂のかつての教え子であり恋仲であった尾崎鏡子(浜辺美波)が情報をもたらしてくれた。
鏡子の父は造船業を営んでおり、かつて尾崎造船の協力業者であったが、汚職に意見して業界から追い出されてしまった大里を紹介してくれたのである。

大里は大阪に居り遠方だが、他にアテもない彼らは大阪へ赴く

かつて軍に干された経験のある大里はなかなか協力してくれないが、鏡子が直接赴いて説得を試みてくれたほか、たった一晩で大和の図面を描き上げた櫂の能力に惚れ、ついに協力を得ることができた。

あらゆる船、軍用船の価格資料をもつ大里の協力が得られ、大和の見積もりに取り掛かる櫂であったが、そこに海軍省から電報が届く

新造艦の採用案決定会議が早まり明日となったというのである。

一晩で見積もりを行うことは不可能、万事急すかと思われた

櫂はここで数学の能力を発揮する

艦ごとの鉄の総数量と製造費に相関関係を見出したのである
いくつかの艦の製造費の情報をもとに、鉄の数量からコストを算出する「回帰式」を導いた櫂

あとは大和建造に必要な鉄の総量を算出し、この数式に当てはめるだけ

夜行列車に飛び乗り車中で手分けして鉄の数量を算出する一行

大和建造費の算出まであと一歩という所まで迫った


6.会議室で繰り広げられるロジックバトル

会議までに算出が終わらなかった櫂らは会議室に作業を持ち込むが、決定ありきの会議は結論を急がれようとしていた
山本らは櫂たちの作業が終わるまで何とか引き延ばそうとするも会議は終盤に

櫂はここで時間稼ぎをするため自らの導いた「戦艦コスト回帰式」を披露

櫂によれば規模の小さい船や潜水艦は作業コストがかかるため鉄の量に対してコストが高くなる。
一方大きな戦艦になればなるほど鉄トン数/コスト比は一定になるという

この式を用いて、幾つか戦艦の実際の建造費をピタリ言い当てるという神業を披露した櫂
櫂の数学能力と論劇能力が発揮されるシーンである。

この間に田中が大和の鉄トン数算出を追え、大和の建造費を提示
平山造船中将の提出コストの2倍近い額がかかることを提示した

言葉に詰まり苦し紛れの言い逃れをしようとする平山勢。しかし当の平山本人は押し黙っている

大和の正確な建造費の提示がない限りは平山案を受け入れるわけにはいかない、と会議の決定は持ち越されるかに見えた

しかしここで平山が口を開く
「君は薄っぺらい正義を語っているが、世の中にはそんなきれいごとでは語れない誠の正義と言うものがあるのだよ。世界最大級の戦艦ともなれば国内のみならず敵国からも注目を浴びる。正確なコストを公表すれば必ず他の国の人間にも知れ渡ることになり、無用な警戒心を抱かせ戦争への感情を煽ることになってしまう。敵を欺くにはまず味方からだ」

虚偽の金額は大和の建造規模を他国に知られないようにするためのカモフラージュだ、という

平山は本心なのか咄嗟の詭弁なのか、非常に理にかなった理由を示したのである。
これには櫂をはじめのその場の全員が閉口した。

新造艦は平山案の巨大戦艦・大和に決してしまった

~ひとこと感想~
平山造船中将を演じるのは田中泯さん
このシーンの平山の語りはすさまじい世界観を感じた。
菅田将暉さんが痛快なしゃべりで議論を支配していくのとは対照的で、
田中泯さんは静かに、重みのある言葉で、整然と語る感じだ

彼の言葉が本心なのか、詭弁なのかも、あの無表情で語られると推し量れず、どのように反論すべきか迷ってしまうし、当然理も通っているから尚のことである。

これぞ天才・櫂直の宿敵に相応しい相手と言える、名演技であった


7.最後はやはり数学で!櫂は平山に勝つことが出来たのか

苦労してやっとの思いで見積もりの不正を暴くことが出来た櫂であったが、平山の言葉一つでそれが簡単にひっくり返されてしまった。
自分が信じていた「数字」の無力さを思い知らされた櫂は打ちひしがれてしまう

ふとそこに置かれていた大和の模型を見て櫂はあることに気づき、平山に問う

海洋波はどれくらいの高さを想定して設計をしましたか?

櫂が言うには
台風などで高波が発生した際、大和ほどの全長を持つ巨大戦艦の場合、波と波に跨るような形になり、これに耐えるよう船体を設計しなければならない

波の高さや位置などには様々な組み合わせがあり、それらすべてを網羅した最適な船体を設計するために櫂は新しい数式を導き出したというのである。

大和が前人未到の超巨大戦艦であるが故に、長年軍艦を設計し続けてきた平山でも、気づくことが出来なかった盲点であった。

致命的な欠陥を抱えた船を設計してしまったことで平山は敗北を認め、自ら案を取り下げる

最後の最後に、櫂は自分の一番の武器である「数学」によって平山に勝ったのであった

かくして新造艦は藤岡案の空母に決したのである

8.では大和は?平山が語る大和が背負うべき悲しき運命とは?

平山案は取り下げとなったが、大和は実際に建造されている
そこには平山と櫂の最後のやり取りがあった

大和の設計を完成させるための数式は櫂が持っている
平山は自身の設計室に櫂を呼び出した

そこには大和の1/20模型が置かれていた。
平山は言う
美しかろう。君は既にその手でこれを生み出したことがある。君も本心ではこの船が出来上がる姿を見たいと思っているはずだ

これには櫂も心を揺さぶられる
しかし櫂は「この戦艦は日本人の大戦感情を煽り、戦争に向かわせる。生み出してはならない」と理性でその感情を抑えつけた

平山は続ける
この船が出来ようと出来まいと、戦争は起こる。世界情勢とこの国の民の感情はもう止まれないところまで来てしまった。
日本人は誇りに生きる民族だ。一度戦争となれば最後の一兵まで闘い、日本という国が亡びるまで闘いを辞めないだろう。しかし、その時この船があればどうだ?
絶対に沈むことがない、日本を象徴するような戦艦が撃沈された時、日本人は敗北を認め、闘いを辞めることが出来るのではないだろうか?この船はそんな日本人の心の依り代となる船なのだ


平山は沈むため、戦争に負けるために大和を造らなければならないというのだ
あまりの考えに言葉を失う櫂
平山の言葉にはきっと嘘はない
でなければこれほどの説得力があろうはずがないのである

遂に櫂は平山の説得を受け入れ数式を渡す


数年後、大和の進水式には櫂も出席していた
沈みゆく運命を背負って作られた大和の姿を見て「この国の行く末そのものを見ているようだ」と涙を流すのであった

9.今も輝き続ける大和

この作品は何かものづくりのような仕事に取り組むにあたって必要なものが詰まっていると感じた。

まず櫂は元々数学者でありながらひょんなことから戦艦の設計をすることになった

戦艦を間近で見てその美しさに魅了され、居てもたってもいられなくなって自分で設計をしてみるのである。
好奇心をガソリンにして仕事に取り組めるというのは実に素直で一番効果的なはずだが、今の世の中にはそんな純粋な気持ちで取り組める仕事の何と少ないことか

櫂のようにそこに美しさなり、面白さなりを見出す癖をつけるようにしたいものである

また、その好敵手である平山造船中将はと言えば、彼はひとえに使命感をもって戦艦を造っていると言える。大和を作る意味を見出し、それが如何に悲しき宿命であっても役割を全うするのである。

彼は造船設計ビギナーの櫂に対しても素直に負けを認め、案を取り下げるという器の大きさも持ち合わせていた。

その道の第一人者である男こそかくあるべきという姿だ
部下を持つ世の中のおじさんたちに、ぜひ見習ってもらいたい人間像である


大和は帝国海軍のシンボルとして軍や国民の心の支えとなるも、巨大戦艦であるが故に出撃にも莫大なコストが掛かることなどから、結局活躍する機会もないまま沈められてしまった哀しき戦艦である

それでも今日に至るまで日本人に語り継がれ、こうしてエンターテイメントのモデルとなっている
これはもう日本の象徴として大和がその役割を果たすことが出来たといってよいのではないだろうか

大和には、これからも近代日本史のシンボルとしてあり続けてもらいたいものである。
ああ、現代に残っていてほしかった



菅田将暉さんの他作品はこちら↓

 




今日は映画「クライマーズハイ」の紹介です






1.概要

1985年、群馬県御巣鷹山で起きた日航機墜落事故をめぐって翻弄(ほんろう)される地元の新聞記者たちの姿を描く社会派ドラマ。実際に記者として日航機墜落の取材をした作家・横山秀夫が自らの体験を反映した同名小説を、映画『金融腐蝕列島 [呪縛]』の原田眞人監督が映像化した。地元新聞社の熱血漢デスクを『ALWAYS 三丁目の夕日』の堤真一が演じたほか、『殯(もがり)の森』の尾野真千子ら実力派が集結。感情が激しく交わる濃密な1週間の人間ドラマに圧倒される。 (yahoo映画より引用)

2.あらすじ



1985年8月12日、乗員乗客524名を乗せた日航機123便が、群馬と長野の県境に墜落、その一報が北関東新聞社に入る。編集部で全権デスクに任命された悠木和雅(堤真一)は記者として扱う一大ニュースに対する興奮を禁じえないが、中央紙とのスクープ合戦や組織や家族との衝突を経て、命の重さに対しわき上がる使命感を覚える。(yahoo映画より引用)

3.命を追った、あの夏 これぞシリアス映画!

舞台は群馬のローカル新聞社編集部
本作は飛行機墜落事故の現場となった群馬県で地元新聞記者達の取材、報道をめぐる人間ドラマである

悠木はベテラン記者でありながら無役職、しかし周囲からは認められていた実力派の記者であった。
今回飛行機墜落事故に関する報道の一切を一任される「日航機全権デスク」に任じられる。

ローカル新聞社にとって地元でこれほどの事故が起きることはまたとない出来事であり、悠木らは地元記者としてのプライドをかけてこの事故の報道に取り組む

舞台である関東新聞社の登場人物たち↓
・不遇の世代である悠木らベテラン世代の意地
・功績にはやる若手世代の佐山(堺雅人)、玉置(尾野真千子)神沢(滝藤賢一)
・過去の栄光に驕り若い世代の足を引っ張ろうとする管理職世代の
等々力(遠藤憲一)、迫村(蛍雪次郎)、粕谷(中村育二)ら
・そして関東新聞社社長(山崎努)。悠木を「飼い犬」と言い放ち彼を冷遇しながらも手放さない、悠木にとっての呪縛のような存在

日航機墜落事故という深刻かつ大規模な、そして実際の事件が題材であるが故にその人間ドラマのシリアスさも尋常ではない

さらに悠木の中間管理職としての組織の中での苦悩が重ねて描かれることで多くの人々に共感を呼んでいることだろう
・部下の思いを汲みながらも、血気にはやる彼らを諫めなければならない上司としての責務
・過去の栄光に固執し現役世代を頭ごなしに否定する上司たちとの闘い
・「自分の仕事」として自分のこだわりを貫きたいという意地

一見どこにでもある光景で、サラリーマンならば身に覚えがある状況だと思うが、普段のなんてことない業務の中では「会社ってそういうもんだから仕方ない」と思ってなあなあで済ませているかもしれない。

クライマーズハイでは
人の生き死にがかかっているし、記者としての一生に一度の大仕事であるが故に、「仕方ない」では済ませることのできない、「プライド」や「責任感」がぶつかり合うのである。

・命懸けで届けた「現場雑観」が握りつぶされた時の佐山(堺雅人)の表情
・現場の凄惨さを目の当たりにし精神を病んでしまう神沢(滝藤賢一)
・自分が正しいと思うことをしようと上司とぶつかり合う悠木(堤真一)
・正論をぶつけてくる部下に対して自分のプライド、メンツを守るためにただただ叱責や大声で押し込めようとする等々力の老害っぷり

正に
組織の構図そのままである
自分たちもこれくらいの気概を持って日々の仕事に取り組まなければならないと考えさせられる描写である。


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4.功績にはやる関東新聞社の面々が取った行動とは?



以下、ネタバレを含みます

事故当日から「大手の新聞社に負けない記事を書く」ことにこだわりがむしゃらに取材を続けていた悠木達。

しかし、
・事故の被害者には遺族がいること
・現場の凄惨さに精神を病んだ神沢の死

等を経て悠木は「何のために報道があるのか」について考えを改め始める。
自分たちは功を急ぐあまり一種の「クライマーズハイ」(登山家が興奮状態で恐怖感がマヒしてしまうこと)に落ちいっていることに気づいたのである。

佐山と玉置は事故原因についての裏取りに成功し悠木に報告をする。
しかし悠木は情報元の「100%と断言はできない」という言葉を受けて記事にするのを取りやめるのだった。
この時の悠木の心情はどんなものだったのでしょう?

・誤報を飛ばした時のリスクを恐れたのか
・ハイになってしまっていた自分たちが怖くなってしまったのか

一度の鑑賞ではうまく読み解けませんでしたが、それくらい複雑な感情だったということでしょうか。
演じ切った堤真一、さすがです

本作は登場人物たちの「マジな会話劇」が飛び交います。

そのシリアスさに目が離せず入り込んでしまう、映画を見ている私たちもハイになってしまう。
そんな映画です。



組織の中での男たちのぶつかり合いの真骨頂

サラリーマンの皆さん、この映画を見て
「自分は日々どれだけ自分を押し殺しているか」
見つめなおす良い機会として頂ければと思います。


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今日は映画「フライ、ダディ、フライ」の紹介です




~概要~

岡田准一と堤真一主演の青春映画。監督は『油断大敵』の成島出。原作は「GO」で直木賞に輝いた金城一紀。今回は脚本も担当している。本作のためにMr.Childrenが主題歌「ランニングハイ」を書き下ろしているのも話題のひとつ。堤真一ふんする“おっちゃん”がけんかに強くなろうと、岡田准一演じるけんかが強い高校生・スンシンに弟子入りするというコミカルな設定ながら、ラストはホロリとする感動作。yahoo映画より引用

 

~あらすじ~
自分の娘を傷つけた石原という高校生に復讐(ふくしゅう)するため、包丁を持って学校に乗り込んだおっさん(堤真一)がいた。しかし高校を間違え、そこで出会ったスンシン(岡田准一)に一発でのされて気絶してしまうが……。yahoo映画より引用


~お父さんは無力なんかじゃない~
主人公は「おっさん」(鈴木一)
娘が須藤元気からボコボコにされるも権力の力でもみ消されそうになる。
病院のベッドでうなだれる娘に助けを求められるも、権力や暴力を前に自分の無力を思い知らされる。

現代の父親というのは、家族を養うために毎日会社に出勤して、上司に頭を下げたり、客先に怒られたり、接待で飲み会があったりと様々な苦労をしているわけですが、いざ、大切な人が「暴力」という被害にあったときに、何が出来るでしょうか?
「警察に届け出ればよい」
それだけかもしれませんが、例えば

警察が動いてくれないような事件だったら?
権力者にもみ消されたら?
心の傷を負ってしまったら?


平和な時代で生きているが故に、どうしたら良いか分からず、自分がイヤになるかも、そして家族からは「いざという時頼りにならない父親」として失望されるかもしれません。


そんな時どうすれば良いのか、答えはスンシンが教えてくれます。
そう、「相手をボコボコにしてやればいい」

ではなく「必要なのは勇気、自分を信じて大切な物を守る勇気」であるとスンシンはおっさんに伝えてくれています。(だいぶかみ砕きましたが)

おっさんは

初めは相手の権力と腕力に気圧され引き下がってしまいました。

次は自分を信じずに凶器に頼り自棄になってしまいました。

最後はスンシンとの鍛錬の日々を糧に自分に自信を持つことができ、須藤元気に立ち向かうことが出来ました。

本作は実にシンプルなお話ですが、そこには直球で、かつ重要なメッセージがあります。

スンシンの言葉は名言ばかりですが、決戦の前におっさんにかける言葉にすべてが詰まっていると思います。


~もし今この瞬間に 本物の勇気を感じていたら 別に闘わなくっていいんだぞ 

自分を信じられなくなった時 ここに恐怖が入り込んでくる 

おっさんは一歩だって動けなくなる 

おっさんは背中に中身のいっぱい詰まった リュックを背負ってる 

石原の背中には何もない 

どんなことがあっても自分を信じるんだ~



何か守るもの、背負うものがあれば、そのために人は努力できるし、それは自分を信じるに値する努力であるはず
そんな父親になって、一皮むけた大人になりたいもんですな~



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色々グサッと来る言葉があったのでまた改めて記事にしたいと思います。




今日は映画
「ジョニーイングリッシュ アナログの逆襲」の感想 レビューです

〜概要〜

ローワン・アトキンソンがドジなスパイのジョニー・イングリッシュを演じるコメディーシリーズの第3弾。世界の命運を握るミッションを任された彼が、行く先々で騒動を起こす。メガホンを取るのは、ドラマ「セレブになりたくて2 ~サイモンの青春日記~」などのデヴィッド・カー。『007/慰めの報酬』などのオルガ・キュリレンコ、『キャロル』などのジェイク・レイシー、『ハワーズ・エンド』などのエマ・トンプソンらが共演する。



〜あらすじ〜
イギリスの秘密情報部MI7の現役スパイ情報が、サイバー攻撃によって漏えいする。スパイたちの顔が知られたため、事態の収拾は、すでに隠居したジョニー・イングリッシュ(ローワン・アトキンソン)の手に委ねられた。早速任務に当たるが、最先端のデジタル技術が次々と彼に襲い掛かる。
(Yahoo映画より引用)




〜細かい笑いも根こそぎ回収していくローワンアトキンソン〜
彼を超えるコメディ役者はそうそう現れまい
本作はスパイ映画ですが、
「スマートに」
「シリアスに」
ミッションをこなしていく普通のスパイ映画とは対照的に
「ドタバタと」
「フワっとした雰囲気で」
任務をクリアしていきます

「スパイアイテムをドジな使い方をして結果上手く行ってしまう」
というパロディに良くありそうな笑いもしっかり入っているのですが、


・スマートフォンを取り落としそうになるシーン
・辛いものを食べたシーン

など、「別にスパイ映画じゃなくても…」
という普通のリアクションシーンでも根こそぎ笑いにしています
確かにMrビーンといえばリアクション芸、という印象はあり、ローワンアトキンソンの伝統芸能ですね


彼が今でも現役でこんな映画を作ってくれているとは
ありがたや、ありがたや




〜ローワンアトキンソンの表情がなんか面白い〜
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ジョニーイングリッシュ  はベテランスパイ
ドジだけど何故か任務がクリア出来てしまうので終始ドヤ顔です
このドヤ顔と現実のギャップが生む独特の雰囲気が、ジワジワと笑いをもたらして来ます
「あれ?俺何で今笑ってるの?」
ってなるシーンが作中何度もあります

顔だけで笑いを取れる、生粋のコメディ俳優ですね
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ここまで終始笑い続けられる映画はそうは無いでしょう
イヤな事があった日には、ぜひジョニーイングリッシュを!







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