今日は映画「カツベン!」の感想です






1.概要


『それでもボクはやってない』などの周防正行監督が、映画が「活動写真」と呼ばれていた時代に独自のしゃべりで観客を沸かせた「活動弁士」を主人公に据えた青春活劇。約100年前を舞台に、活動弁士を目指す青年と彼を取り巻く人々を描く。主演を『ニワトリ★スター』などの成田凌、ヒロインを『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』などの黒島結菜が務める。共演には永瀬正敏、高良健吾、井上真央、竹中直人、小日向文世、竹野内豊らが名を連ねる

2.あらすじ

偽の活動弁士として泥棒一味の片棒を担ぐ生活にウンザリしていた染谷俊太郎(成田凌)は一味から逃亡し、とある町の映画館にたどり着く。そこで働くことになった染谷は、今度こそ本当の活動弁士になることができるとワクワクするが、そこは館主夫妻(竹中直人、渡辺えり)をはじめ、スターを気取る弁士の茂木貴之(高良健吾)や酒好き弁士の山岡秋聲(永瀬正敏)などくせ者ばかりだった。(yahoo映画より引用)

3.活動弁士って?今で言うYouTuber観たいなもんですよ



かつて映画には音声がなく、モノクロの映像が流れるだけでした。

これらは「サイレント映画」と呼ばれており、今やレジェンド的存在であるチャップリンや阪東妻三郎などの有名俳優はサイレント映画俳優でありました。

本作の舞台は大正時代の大阪
日本ではサイレント映画に命を吹き込む
「活動弁士」と呼ばれる職業がありました。

劇場では映写機でフイルムを投影し、これに合わせて弁士が講談のような語り調子で音声を加えるのです。

これまでは人々の娯楽といえば
・寄席
・歌舞伎、狂言などの伝統演劇
・相撲などの武芸
つまりその場限りのLiveモノばかりでしたが、
サイレント映画が入ってきて海外のエンタメが日本でも楽しめるようになり、
また、一つの映画(活動写真)が日本の各地で上映され、全国共通のスターが生まれるなど、エンターテイメント業界というものに大きく変革が起きた時代ですね

そんな世の中なので、「活動弁士」という職業はとても人気だったようです。

この映画はそんな活動弁士達の一幕を描いた作品
日本式映画文化の始まりを支えた弁士とは?
映画好きとしては見逃せない作品です。

4.弁士の魅力、伝わりましたぜ!



主人公・俊太郎は活動弁士に憧れるひとりの少年
弁士のマネが得意で、将来は弁士になりたいと思っていました。

大人になった俊太郎は弁士として舞台に立っていました。
しかし本物の弁士ではなく、活動写真の興業を装った窃盗団の一味としてです。

俊太郎の活弁(劇中では説明と呼んでいます)はウケが良いらしく客の入りも良いため、その間留守になった家に仲間が空き巣に入るという悪事を繰り返していたのです。

俊太郎は弁士になりたくて仲間に入ったのに話が違う、と不満をこぼし、ある日追ってから逃げる過程で一味の金を持ち出して仲間のもとを去るのでした

その後彼が駆け込んだのは少年時代の憧れの弁士・山岡秋聲の居る青木館

青木館で雑用として働く中、ある日山岡の代役として舞台に立つチャンスが訪れます
俊太郎の弁士としての才能が知れわたり、青木館が繁盛する一方で、それを妬むもの、邪魔をするものが現れドタバタに発展していきます。

展開としては非常にコミカルでシンプル
活動弁士達の姿がどんなものであったのか、その魅力をストレートに伝えてくれる映画でした

成田凌さんや高良健吾さん、永瀬正敏さんらの弁士っぷりが当時の情景へのイメージを膨らませてくれ、弁士の舞台を見てみたいと思わされる作品です